もぐさの原料、よもぎについて
2022年01月10日
鍼灸師の井田です。皆さまあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
今回はお灸で使われるもぐさの材料となっている。
「よもぎ」について話していきます。
よもぎについて
よもぎは春になると道路やアスファルトに生えてくる雑草となっています。
抜かれても、踏まれてもまた生えてくるので、生命力がとても高いことが他の雑草比べての特徴です。
生命力が高いよもぎには多くの薬用効果があり、昔から薬草として使われています。
主に使われていた用途は次のようなめたのがあります。
・傷口の消毒、止血
・腹痛や胃もたれの軽減
・便秘・下痢止めの処方として
・痒み、腫れ、虫刺され
・体温を上げることによる免疫力の向上
これらの症状に対して、
よもぎが使われています。
乾燥させて使用されることもあり、乾燥されたよもぎは艾葉(がいよう)と呼ばれています。
よもぎは世界の各地で採れるため、中国はもちろんですが、ヨーロッパの国々でも
使われています。
古代エジプトではその薬用効果に注目して、
パンに混ぜたりして食べられていました。
また日本や中国ではよもぎが魔除けや
神秘的な力を持っているという考え方がありました。昔の中国では旅の時はよもぎを身につけて旅をしていました。
次回は、よもぎがどのように、もぐさに変わるのかを説明しようと思います。